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Guitar

ギターについて  〜初めに

もともと学生時代からドラムをやっていて、夜間に音を出せないからと始めたのがギターでした。最初に弾いたのはそれより前の中2の時、兄が友人から借りてきたフォークギターでした。
今ではまず見かけないパール楽器(ドラムで有名)のギブソン・ハミングバードのコピーモデルでした。
その時はとにかくこんなに面倒くさい楽器は嫌だ!ということでドラムを始めたのでした。楽譜が嫌いで聴いたままを感性的に表現できるドラムの方が性に合っていたわけです。

その後高校1年の時にFender Mustangを手に入れ、少し頑張ってみたけれど・・・やっぱり性に合わないなーと。でも手放せない不思議な楽器。
まじめに弾くこともなく、かといってそばには置いておきたい。ドラムは社会人になって売り払ったけれども、ギターだけは常に手元に置いてテレビやレコードの音に合わせて爪弾く。 ひとり暮らしを始めた時も、結婚してからも、中国に来てからもそれだけは変わらないな。

幸い福州には演奏仲間がいるので、週に1度集まって演奏している。退屈な中国の夜にはいいね。

Fender Mustang 1978

高校1年の時がら使い続けている、正に相棒と言える1本。当時中古で62000円でした。 高校に上がりたての小僧が、当時まだまだ高価だったFender USAを新品で買えるわけも無かったのです。
その時既にMustangは製造中止になっていて、83年ごろの店頭では売れ残りの新品がまだまだショーケースの中に掛かってたわけです。 今は無きBronco(Mustangの弟分)や発売されたばかりのLeadシリーズなどもありました。
しかしまぁ、このギターは内輪受けが悪いギターでして、購入当時は「なんでこんなん買ったん?」という意見ばかりで閉口したもんです。 色が3TSと地味なのもあるが、購入した83〜4年はメタル全盛でして、こんな非力なギターは全く人気がなかったわけです。^_^;)
こうして時間が経過してMustangもそれなりに人気のあるギターになったようだし、いい時代になったなぁ。。という感じですか。

購入してからほとんどオリジナルの状態で使ってはいるのものの、ピックガードとTONE/VOLUMEノブをテレキャスターのものに変更。 あとは全くいじっていない。
ネックはスリムで弾きやすく、またショートスケールなので日本人向け。だけど小ぶりなボディとは裏腹にかなり重い。 典型的な70年代後半のモデルの特徴で、重いホワイトアッシュのボディを使用しているためだが、その分サスティンはあるし鳴り自体も悪くない。一般的に人気のある60'sMustangとは見た目も音も違うかと。その辺の好みは別れるだろうけど。

ピックアップは当時やたら非力に感じたけど、今となってはこのくらいで十分な気がする。でも軽めの歪みやナチュラルトーンを生かした音作りに適しているかな?と思う。 弦高を上げてスライドに、という使い方もいいかも。

ショートスケールのためかハイポジションのピッチは少しあやしいし、アームを使用すると著しくチューニングが狂うため、弾きながら修正する「コツ」が必要になってくる。
PUセレクターも非常に使いにくいので、このギターに関しては「慣れ」が必要である。正直、万人にお奨めするギターではないとは思うけど、信じられないことに今はコピーモデルがたくさん出てるんだね。。

Ganson SG

ギャンソン・・・。^^;)
まぁブランドはなんだが、70年代ものにしては結構コピー度が高く、このモデルもセットネックできちんとしたもの。当時としては比較的ハイグレードな部類に入るのではなかろうか。 Gansonは春日楽器製造のブランドで、当時としては評価も高かったようだし、実際音も悪くなかった。高校3年の時に友人から2800円で買ったもので、改造して随分使った1本。

ボディはマホガニー2Plyのパンケーキ構造、ポジションインレイはスクエアで、SGカスタムのような感じになっている。そう言えばトラスロッドカバーは 「Custom」と書かれているので、ひょっとしたら「Custom」として売られていたのかもしれない。ボディとネックがスタンダード/インレイがこの 辺が少々ちぐはぐな印象を受けるが、それでも何となく雰囲気のあるギターではある。

ハードロックをプレイするには重宝した1本で、軽量で弾きやすいこともあってよく使用した。残念ながら2011年廃棄処分。

Gibson SG Junior 1964

もう画像も残ってないけど・・・確か95年頃80000円で購入。初めてのギブソン、しかも64年のオールドだった。ジュニアあたりはそんなに人気なかったから安かったな。 傷だらけで貫禄のあるギターで、ブリッジ→バダス、ペグ→グローバーに変更してあった。
このギターで初めてP-90に触れ、大のP-90ファンになってしまった。これ以降ピックアップはできるだけシングルのギターを選ぶことにしている。ハムならミニハムがいいな、と。

めちゃくちゃ軽くて弾きやすくて大のお気に入りだったのに、2001年に金欠で売却してしまった。ちょっとだけ後悔しているけど、もう一回買うか?と言われると多分買わないな。今となってはジュニアもそれなりにするからね。現行のスペシャルで十分な気がする。

Fernandes Rivival

Rivival

友人から頂いたギター。 ラージヘッドでネックは3点止め、という典型的な72年ごろのストラトのコピーで PUはフロントとリアがディマジオHS-3。ラージヘッドのストラトにHS-3くればピンとくる人も多いとは思うが、そう、友人はインギーのファンなのね。 使ってみるとHS-3ってPUは、思ったよりブルージーなトーンに適しているような気がする。これは意外な発見だったかな。

当初はホワイトのボディだったが、塗装を剥いでシルバーに塗装したものの・・・現在は見てのとおり再び塗装を剥ぎナチュラルに。一応オイルフィニッシュにしてます。 多分80年代中盤〜後半に作られたギターで、なかなかどうしていい音がします。 国産ギターの品質の高さを感じたギターですねぇ。ネックもムスタングのようにスリムで弾きやすいし、文句なし。

Gaban FLG-DX750R(1972〜74)

gabanheadcabity

40年も前に作られたとは思えない丁寧な作りで素晴らしいギター。意外にいい音します。 あまり人気の無いレスポールデラックスのコピーは少なく、今となってはなかなかレアな1本でしょう。
今は無き春日楽器製で定価75000円。1972年の75000円は結構な金額だったろうと思う。それだけにコピー度に関しては72年の時点ではダントツといえる。この頃のグレコはまだデタッチャブルだし、東海もまだレスポールのコピーは出していなかった時期の、ある意味70〜80年代のグレコや東海に代表される日本の本格コピーモデルの幕開けとも言える、記念碑的存在かもしれない。
このギターが作られた72〜74年は大らかな時代だったので、ヘッドには誇らしげに「Les Paul Model」と書かれている。 ペグはオリジナルのゴトー製も精度は悪くはないと思ったけど、見た目からクルーソンに変更。やっぱこの方が似合うと思う。
それでもやはりこの時期はまだ仕様的にちぐはぐな部分も散見され ヘッドなどは一見すると本家に見えるが、トラスロッドカバーが3点留めなのですぐバレるのであった。 ここまでコピーしておきながら惜しい箇所ではある。

表エンドピンボディ裏

ボディは本家同様マホガニー2Pのパンケーキ構造と、この時代でセットネックであることに感心。 塗装は導管がわかる丁寧な塗装でバック・サイド・ネックも本家同様美しいサンバースト。
トップはうっすらと杢が見えるが、この時代によくあるホロー構造のために薄いメイプル付き板を貼ってある。 もうこの時点でレスポールではない、という意見もあろうが・・・まぁこればっかりは70年代後半まで待たねばならぬ。 キャビティから確認すると、隙間が確認できるのでホローだとわかる。 パンケーキ構造も確認できるが、ベニヤ積層ボディに比べれば遥かにマシである。

ただ、本家では72年の時点でトップが2ピースのレスポールは製造してなかったと思うので、ここまで本格的にコピーしておきながら何故2ピース?トラスロッドカバーも含め、ちょっと不可解である。
とはいえ、おそらく実機を参考にして制作しているとは思う。写真だけではおそらくここまでコピー出来ないはず。

総合的に見れば大したことにないギターなんだろうが、なんだかんだ言いながら今中国に持ってきているのはこれとRiviera 93だけ。 中国の退屈な夜のお供に。

Stewart ST

激安のストラト。ハードオフで3000円だった。ヘッドには「Stewart」と入っているが、ネックプレートにはFernandesの刻印がされているので、多分フェルナンデスの海外生産2ndブランドだろうかと邪推する。 またヘッド裏には「ロックイン」のシールが貼ってあるから新星堂RockInnで販売されたものだろうか。
・・・まぁそんなことはどうでもいいのだが、案外マシな音がする。個々のパーツは貧相だが使えない程でもなくて気に入らないだけ。とりあえず合板のボディではないようだしPUを換えれば化けるかも?
ただ、フレットの処理が雑で酷いのに畏れ入ったが、値段からしてもこんなもんだろう。

Epiphone Riviera P93

rivierariviera

珍しく新品購入だけど中国エピフォンなのはご愛嬌!P-90x3発+ビグズビーの外観に惚れたため即決だった。本当はWildKatを買いに行ったんだけれど、残念ながら売り切れていて代わりに購入したのがこれ。
よく見ると仕上げの粗いところがあったりするけど不快な程でもないし。
3ボリューム1トーンなので全部Maxにするとずっとセンターが鳴りっぱなし。この設定だとSWを切り替えてもあまり音が変わらない。逆に言えば微妙なノブコントロールで微妙な音作りが楽しめるという。
良くも悪くも個性的かな。PUは結構気に入っているからわざわざリプレイスする気もないかな。良かったのはビグズビー(ライセンス品だけど)。楽しくてついつい触れてしまうね。他のギターにも思わず付けたくなるね。

ピックガードを気分によって付けたり外したりする程度で特に改造箇所なしでオリジナルのまま使ってます。

これも中国に持ってきているのでよく使う1本。

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